たりほssk

インビクタス/負けざる者たちのたりほsskのレビュー・感想・評価

3.7
ラグビー南アフリカ代表チーム、スプリングボクスにこのような歴史的経緯があるということを初めて知りました。

最初、政治がスポーツを利用するのはどうなのか?という気もしましたが、何としても国を融和させたいというマンデラ大統領の強い思いもあり、スプリングボクスはニュージーランド、オールブラックスを破って優勝。さらにスポーツには人々の心を動かす力があることを証明する、という最高の結果となりました。
ストーリーを持っていると人は強くなれるのです。

また途中、フランソワが獄中にあったマンデラ大統領に思いを馳せる場面がありましたが、そこでは彼はあのように辛い目にあったのになぜ相手を許すことができるのかという深い問題を浮き彫りにしているように感じました。そして同時に観ている側にも一緒に考えさせる効果があったと思います。

何しろワールドカップのこの時期に、まさに日本と南アフリカが戦おうとしているこの時点に本作を観ることができて幸運でした。両チームとも頑張ってほしい!
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