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夜空に星のあるようにのeop421のレビュー・感想・評価

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)
3.0
初のケン・ローチ監督作品です。なんだか手が出なかったのですが、『イギリスから来た男』での回想シーンがこの作品から引用されいると知り観たくなったのです。
当時のありのままのイギリスの街の風景、人の暮らしなどが垣間見れます。演出などしなくてもカメラを向ければ撮るものなどそこここにあるのですね。話しの内容も現実的で、だからこそ嫌な気分にもさせられます。デイヴ(テレンス・スタンプ)との幸せな日々が凄く素敵です。これらのシーンが無かったら絶望的な話しになってしまうところですね。デイヴこそ男性として人として大事にすべきなのに、ジョイの行動がまったく理解できません。それに旦那や彼氏に盗みをけしかけるなんてどういう神経なのかしら?トムや他人を避難する前に自分はどうなのか考えたほうが良さそうです…。結局自分を大切にしていないからその時々の流れにフラフラと身を任せてしまうのでしょう。これではジョイは本当の幸せなど掴めません。今後の人生も推して知るべし、な感じで後味悪い話しだなと感じてしまいます。
余談ですがトム役のジョン·ビンドンはツェッペリンの用心棒をしてたそうですよ。
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