なかなか癖強で、変わった映画でした。しっかり面白いし、どの場面を切り抜いても絵になるぐらいの美しさでした！
簡単な内容は、大陸南端にある廃墟のような屋敷でひっそりと暮らす吸血鬼アウグスト・ピノチェト。生き血を飲み続けて250年も生きながらえてきた彼だったが、生きることに疲れ、永遠の命を手放すことを決意する。しかし家族はそんな彼に、最後にもうひと仕事してからでないと死なせないと言い放つ。やがてピノチェトはある人物との思いがけない関係を通し、反革命的な情熱を持って人生を生き続けることに新たな希望を見いだしていく。。。というような内容でした。
アカデミー賞の前はやっぱり少しでも多く今年のノミネート作品を観ておきたいところなので、今作もノミネートされているということで気になっていたので観ることに。
どの場面を切り抜いても美しくて絵になる。ある人が初めて空を飛ぶシーンはすごく良かったし、絵になっていました！多分白黒だからより綺麗に感じるんだと思いました。
吸血鬼が空を飛んだりとファンタジー要素は強めですが、ただ社会派でもある今作。相続問題や家族であれどお金にまつわる話であったり男女の関係性が描かれていました。相続問題の家族は吸血鬼よりも吸血鬼並みの嗅覚でした。
淡々と進んでいく中でしっかり癖の効いた場面やセリフなどがありつつも、描写は美しくもグロさがあったりしてとても目の心地が良かったです！
