愛と自信と哀愁を纏う "ドッグマン" を演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズがはまり役すぎる映画。
そしてCGではない本物の犬がたくさん見られる!
留置所で精神科医に語る証言をもとにドッグマンの人生を追っていくため、全体的に舞台はコンパクトでスローテンポ。
だが、虐待...初恋...失恋...扮装...と各段階が印象に残るシーンを挟みつつ丁寧に描かれるので、「ドッグマンとは何者なのか」沁み渡るような説得力とリアリティがあった。
ラストカットは天使に囲まれ神に祝福を受けているようで神秘的。
残念だったのは区画を牛耳っているはずのギャングが小物過ぎた事と、日本のプロモーションにおける「ダークヒーロー爆誕」というふざけたキャッチコピー。