期せずしてミア・ゴス出演作品を連続で鑑賞。
金融マンである主人公が遠方の療養所へ社長を迎えに行くが、事故に遭いそこへ同じく入院する事になってしまい…というお話。
療養所が元々は城だった事もあり、「男爵にまつわる俗伝」「水」「ウナギ」「特別な少女」「ミイラ」等の好奇心を擽られるワードが次々と出てくる…が、話自体は三歩進んで二歩下がるの繰り返しでかなり間延び感があり、何も解決が進まない事に飽きが来てしまった。
療養所の迷路のような構造や常に何かが浮遊している幻想的な空気感、マッド・サイエンスな機器のビジュアルは良かったのだが。。
満を持して明かされる真相も、最初に描かれる金融ビジネスと要素がチグハグで引っ張った割りには…という思いが勝ってしまったのが残念。
内面の描写不足か、主人公の性格が明らかに都合よく捉えられている気がした。
そんな主人公の不敵な笑みが気になりつつも、"野心満々で現代社会に生きる人々は自分が病んでいる事を自覚し治療しよう" というメッセージは込められていたのだろうと浅慮ながら受け取り、鑑賞を終えたとさ。