きょう

MAMAのきょうのネタバレレビュー・内容・結末

MAMA(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

行方不明になった姉妹だけが視る "ママ" にまつわるホラー映画。

ダークファンタジーな雰囲気で序盤の暗闇からサクランボが転がってくる所や、5年の歳月を経て姉妹が野生動物のようになってしまう始まりはかなり好み。

手前に映る部屋で妹が "ママ" と遊んでいるシーンや、布団めくりのシーンも演出が凝っていて見ていて面白かった。
"ママ" のビジュアルも悲哀と恐怖がしっかりある。

ただ、全体としては短編っぽさが抜けずキャラクターを持て余し気味に感じた。

また、理性や社会性の対比として描かれた姉妹が別れ、妹だけが "ママ" に連れて行かれるエンドはやむなしだが、壮大なBGMや中途半端な攻撃で何度も縋りつかせ感動を大げさに誘う展開にかなり引っかかってしまった。。

感動路線なら「"ママ" が過去にやられた事を自分がやる側になっている事に気づく」とか、ホラー路線なら「主人公が今度は "ママ" のような怪異になる」とか、かなり身勝手な意見だがもう少し期待を超えて欲しい作品だった。

そして何より『MAMA』というタイトルながら、姉妹の本当の母親は最序盤に顔も映らぬまま殺されて以降、一切触れられないのがホラー。
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