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DOGMAN ドッグマンのdm10foreverのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.2
【鏡の国】

久しぶりにリュック・ベッソン作品観た気がするわ~。
前回って何だっけ?
「ANNA」?
そうか、あれを劇場で観たのは2020年6月5日だった(手帳をパラパラ)。
あの頃はまさに新型コロナウイルスが猛威を振るっていた時で、映画館なんかも軒並み「営業自粛」という前代未聞の事態に陥ってた。
そして、徐々に映画館が「試運転」のような感じで動き出したタイミングで公開されたのが「ANNA」だったっけ。
ぶっちゃけ「ANNA」にはそこまで期待はしていなかったけど、「劇場で映画を観られる幸福感」が劇的に作用して、珍しくリュック・ベッソン作品を手放しで褒めたくなったくらい(笑)

そうか・・・あれからもうすぐ4年か・・・。
「リュック・ベッソン」というキーワードで改めて実感する時間の流れ。
この間がすっぽりと人生の中から抜けてしまっているような気もするし、逆にそれまで経験しなかったような新しいことにも気が向いたような気もするなぁ(しみじみ~)。

って感じで、今作。
バイオレンスなのにどこか悲しい・・リュック・ベッソンらしさは健在でした(ちょっとマイルド)。
――壮絶な生い立ちを経たダグラスが生きていくために選択した手段。
それは「報われない現実世界」ではなく「鏡に映るもう一つの世界」を生きるということ。
どちらが現実でどちらが虚構なのか・・・

思っていたよりも結構好きなお話。
ダークなんだけど、どこか「ホアキン版ジョーカー」にも通ずるような切なさも感じる。
後は内容にも触れますので、フィルターをかけて「ケージ(檻)」の中にしまっておきます。
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