来夢

NANAの来夢のレビュー・感想・評価

NANA(2005年製作の映画)
3.1
原作は矢沢あいの「NANA」。
少女マンガは数えるほどしか読んだことない俺でも、矢沢あいは流石に知ってるけれど、NANAは読んだことなし。
普段あんまり観るタイプの映画でもない。じゃあなんで観に行ったかって、
宮崎あおい大ファンだったからってだけです。お茶の間に宮崎あおいの名が広がったのは本作かなと思うけれど、やっとみんなが彼女の魅力に気づいたかって感じだったよね。
もうひとりの主役は中島美嘉。彼女もTV版の濱マイクでの妹役が可愛かったので印象に残ってて、役者ってイメージが強かったけれど、巷的にはミュージシャンのイメージが強いのかな。女優デビューと歌手デビューがほぼ同時っていう珍しい経歴なんだよね。
宮崎あおいって小さそうなイメージあるけれど結構たっぱあるから、華奢な中島美嘉と並ぶとなんか宮崎あおいがでっかく、中島美嘉がちっこくみえてしまうよね。中島美嘉をたてるんだったら、ハチ役はもっとちっこい感じの子方が良かったかも? 宮崎あおいの演技力で2人のバランスをカバーしてる感じはあるね。
まぁ役者たちはそんな問題ないんだけれど、セリフ回しが妙にダサいのが気になってしまった。漫画のセリフまんまなのかな? 文章的というか、セリフを読んでます感が強く出てしまうセリフが多いな。なんか嘘臭いんだよね。原作ファン的にはそれがいいのかもしれないけれど。
バンドものってことで重要な楽曲はラルクhyde作曲で大ヒットしたので映画観る前から耳にタコができるくらい聴いたけれど、キャッチーで大ヒットもわかるよね。名曲だと思うよ。ただね、あーいう感じのバンドがライブハウスで1曲目にやるような曲にしてはキャッチー過ぎるかなとも思うよね。まぁダメじゃないけれどもっと尖っていて欲しかった。つーか主人公のバンドの曲なのに1曲しかないってのが問題だな。1曲しかないなら、もっと楽曲にフォーカスあてて、どんな想いで作られたとかちゃんとすれば観客的にも思い入れ強くなるのに、ノブがいきなり持ってきて、以上。いつの間にか歌詞もついてました。じゃあなんかね。
ライバル?バンドのほうはバンド感無さ過ぎてJ-POPボーカリストとバックバンドみたいになっちゃって、これは劇中にあるようなバンドとしての大ヒットはしないだろうよ(伊藤由奈は売れたけれど)。
っていうか、そっちのバンドのドラマ皆無なのはどうなの。レンがナナとバンドを捨ててまで選んだ道なんだから、もうちょいなんとかして欲しかった。
ってところで、バンドものとしては今ひとつでした。
ハチの彼氏とのいざこざとか5分くらいでいいから、もっとバンドをちゃんと描いてほしかったな。って思うのは自分がバンドマンだからなのかな。この映画のターゲット層の若い女の子にはバンドなんて設定としてあれば十分なのかもしれないし、実際ヒットはしてるわけだから、たぶん俺の映画ファン、バンドマンとしてのレビューのほうが的外れなんだろうな。
この映画のあと原作薦められて読んだけれど、途中で挫折してます。ちゃんと読み直そうかな。中島美嘉だけはイメージ通りってことはわかりました。
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