たき

隣人X 疑惑の彼女のたきのレビュー・感想・評価

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)
3.5
「星の王子さま」の実写版ですね、わかります。読んだことないけど。←ちょま、

これはキくやつです。

ひとのこころは見えないから、根源的な部分で、自分以外の誰かは得体のしれないなにかなのですよね。
それが信用に値するものなのかの担保がほしくて、必死のパッチでなんらかの共通点を探そうとしますし、死にものぐるいでカテゴリ分けして、少しでも相違点があろうものなら徹底的に攻撃して排除したりするのですな。

そこに、大切ななにかがあったかもしれないのに。

相手の本質を正しく認識して、理解すること。
シンプルで、とんでもなく重要なことなのに、これほど難しいこともない。

血のつながりがあるからとか、同郷だからとか、普通はこうだからとか、こういう見た目だからとか、バイアスがかからないひとはいない。
それは相手に対してだけじゃなく、自分が、自分を理解するときにだって影響する。自分はこう思っているはずだけど、みんなとは違うわけだから、ただの思い込みだろうか、とか。

だけどあきらめたらそこで試合終了ですよと、某先生も言うてます。

まずは無意識にカテゴリ分けしてしまっていることを意識すること。
そのとき感じたことを素直に、信じたいように信じること。

しょせんにんげんにできることなんて、それくらい、ということなのでしょうけれど。
それで裏切られても、自分が感じて信じたことなのだから、納得できるような気がするのです。

上野樹里のふいんきがですね。ちょうどいいのですよ。気だるげな厭世的な美人さん。もしかしてほんとに異質ななにかだったりするんじゃないかと思わせる。
俺も陽だまりの中で上野樹里にひざまくらされながら朗読してもらいたい人生でし(検閲)
たき

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