ぬまつ

コンクリート・ユートピアのぬまつのレビュー・感想・評価

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)
4.4
Filmarksの試写会で鑑賞です。ありがとうございます!

アカデミー賞韓国代表作とイ・ビョンホンくらいの情報だけを受け取って臨みました。

ディザスターアクションパニック映画だと思って、こんなジャンルがなぜ韓国代表に、と思ったら、なるほど人間たちの皮肉な描き方が素晴らしいからでしたか。

もう道徳心の揺さぶられ方がすごい。
はたから見たら、今の人間こんなことしねーよって、そこで拒絶する観客もいるだろうけど、まぁ本当に心が締め付けられました。
ぶん殴られた奴に実は家族がいて、のシーンがツラかった。

イ・ビョンホンがどういう役回りかも知らずに観たので、なるほどそう来たかと感激しました。
おめーも歌い出してんじゃねーよのシーンからガラっと変わりましたね。
てかノンキにどんちゃんパーティしてんじゃねーよ。

その中で一番予想が付かずに注目されたのが、第2の主人公の梨泰院くんが最後いったいどっちの方向で終わりを迎えるのかということ。
アレを拾ったあたりで勘付き始めましたけどね。

そのアレを付けてもらった人、可愛いって言われてたけど、ほんと可愛かったわ。
井上真央のような今田美桜のような、大きい目に引き込まれました。
そして最後の言葉。"普通です"って。

無理な注文を付けるとすると、最後、無線が繋がる、みたいな演出なんかがあったら嬉しかったな。
しかしこのあといったいどうするんだろう。
あとばあちゃんどうなったんだろう。まぁどっちにしろもう余命いくばくだけど。


予習せずだったからこの災害が何なのかが分かりませんでした。
全世界規模の地盤隆起、だったんですね。極寒がそれを招いたのかな?
しかし氷点下20何度ならもっと厚着しろよな。


役者演技★★★★
ヒロイン★★★★
友情家族★★★★
主役葛藤★★★★
映像音楽★★★
個性斬新★★★★★
意外展開★★★★
終わり方★★★

potential:オススメ賞、主演男優賞(イ・ビョンホン)、脚本賞、衝撃賞(4部門)
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