Punisher田中

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のPunisher田中のレビュー・感想・評価

3.7
遂に春の高校バレーで3回戦への進出を果たした烏野の前に音駒が立ちはだかった...

正直ハイキュー人気の高さに呆然とした、グッズはほぼ完売、パンフレットも完売。
まさかここまで人気とは...
頑張れば長引かせそうな「ゴミ捨て場の決戦」をしっかり見所をギュギュッと85分内に入れており、全速力反応反射音速高速で観ることが出来たのが超よかった。
翔陽が速攻へ突っ切る作画は本当に良い、1番好きかもしれない、序盤のワクワク感は本当に凄すぎた。
「もう一回が無い試合」で重圧を諸共せず、バレー自体をただ楽しむ無重力な2人の描写が抜群に良い。
ただ、どう頑張っても面白くなる試合内容をどう映画に落とし込むかを個人的にかなり期待していた自分にはちょっと受け入れられない箇所があり、そこが勿体無く思えた。

それがテンポの悪さだ。
回想を試合と一緒にツギハギに縫っているような間隔。
「試合シーン楽しい!!まだ見たい!」という時に限ってパラパラと回想を入れるので本当にテンポが気持ち良くなかったし、応援する側の視点なども大事な箇所に入るのでどうしてもノイズを感じてしまう。
勿論今作はかなり原作を意識したつくりにしており、しっかり敬意を感じるものだったのは手に取る様にわかるし、烏野や音駒に関わってきた他者の応援が「ゴミ捨て場の決戦」だからよりアツいのもわかっている。
ただ、気持ちを乗せたままずっとそのペースで全力疾走して欲しかったし、主役はコート上の彼らなのだからもっと彼らが躍動する姿が欲しかったのは否めない。