パートナーが"運命の人"かどうか判定が出来るifもしも設定のロマンスSF。
ジェシー・バックリー、ジェレミー・アレン・ホワイト、リズ・アーメッドというキャスティングのド直球ぶりに鑑賞。
微妙にあり得そうな思考実験として興味深く見始めたけれど、結局テーマへの踏み込みが甘い様に思う。少し残念。
ドラマも起伏が少なく、面白い具材を活かしきれてない凡庸な作品に落ち着いてしまっている。
冒頭にエデンの園のアダムとイヴを引き合いに出してきたので、"運命の人"の概念そのものへの疑念や問い掛けへの試みは匂わせるものの、それに対しての作り手側の応答は少ない。
結局、そんなものは確かじゃないよ、と?……だったらこの映画自体なんなんのよ！w
結局のところ、失われた片割れへの希求、人は人と繋がりあっているべき、そういうものにヒトは束縛されるべきでない個人的には考えてる。
まぁ、そんなんだから、未だに孤独なのかもしれないけれどなw
ただ、この物語の主人公の様な、ある種の苦しみからは自由だと思う。
その結論まで、映画で見せてくれたら、また違ったかも。もしくは、そんなまた違う価値観の地平を提示してくれたら。
お目当ての主演3人も、何というか波長が似ている巧みな演者同士という感じで良かったけれど、いかんせんキャラ造形が定型なんで、ちょっと物足りない。
結局は、よぉくある三角関係ロマンスの枠内の作劇。下世話さが無い分、苦痛ではないけれど同時に面白みに欠ける。
まぁ、こんなことをつらつら考えさせられるぐらいには、楽しんだのかな
