ノラネコの呑んで観るシネマ

ランサム 非公式作戦のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ランサム 非公式作戦(2023年製作の映画)
4.1
ソウル五輪前夜の1987年。
内戦下のレバノンで韓国人外交官が拉致され、身代金500万ドルが要求された実際の事件を、モリモリに持ってエンタメ化。
ハ・ジョンウ演じる外交官が単身身代金持って乗り込むんだけど、腐敗した空港警備隊を皮切りに、金を奪おうとする、ベイルート中の武装組織に追われる羽目になる。
主人公を助けるのがチュ・ジフン演じる訳ありのタクシー運転手なんだけど、途上国でトラブルに巻き込まれて、たまたま韓国人がいて助けてくれるって、これで何本目だよ。
実質フィクションとは言え、イージー過ぎではないか。
金と人質の身柄をめぐるサスペンスはよく出来ていて、キャラクターの変化もしっかり描かれて、ちゃんと面白い。
だが133分は引っ張り過ぎで、似た様な展開が繰り返され、凝ったアクションも食傷気味になって来る。
この手のプログラムピクチュアは、90分+αくらいがちょいどいいのよ。
しかしこの時代の韓国政府の安企部と大統領は、やっぱ印象悪いのね。