"スクールカースト底辺の冴えない地味メンが超大富豪イケメンに恋する話"だと思ってました、あのシーンまでは…
『プロミシング・ヤング・ウーマン』といい、本当に予想を裏切る作品を撮りますね。エメラルド・フィネル。
中盤までの展開はちょっと変わった主人公のちょっと変わった青春映画として観ていたのですが、バリー・コーガンが演じるこの主人公・オリバー。ちょっと変わってるどころの騒ぎじゃなかったんですね。
後半の展開を知って改めて振り返ると、序盤のシーンのオリバーに背筋がゾワっとするのと同時に、ある意味で下劣な金持ち達が綺麗に絡め取られていくスカッとさも感じます。
変な映画だなと思いつつも、ちゃんとゾワゾワするし、ワクワクするし、美しくもある。作家性の強いアート映画な側面もありつつエンタメとしてもきっちり成立してるってのが凄いですね。