ざきこー

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のざきこーのレビュー・感想・評価

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【手も足も出せないなら】

いやー、大好きな作品の映像化されて、しかも試写会で拝見できるとは、幸せな時間だった・・・

上映より1ヶ月近く前に試写できるなんてなかなかない機会。
会場の雰囲気といい、演出といい、さらに原作の思い入れ補正も相まって非常に特別感のある時間でした!


まず率直な感想として、これは映画としての感想にはならないですが、
シンプルに動くおんたんと門出が見れる喜び!
いにお先生の世界がそこにある感動!!

それだけで観る価値がありました。

女子高生たちの長閑な日常と侵略者の存在という危機感のコントラスト、
個性と理性が見え隠れする描写。
原作の良いところが随所に垣間見えました。


こと映画としての感想は、現時点ではコメントしないでおきます。
というのも、試写会にいにお先生がサプライズで登壇され(しかもイソベヤンの着ぐるみに隠れてた笑)、
まだ本作のリテイクは続いてるとのことでした。

つまり、今回観たのはまだ完全体ではないということなので、
作画や展開に関してのコメントは上映後に改めて観てからかな、と思っています。


その上で、やはり印象的だったのは、いにお先生が上映前イベントでおっしゃってた、
「原作者と映像化の関係は難しい」という点でした。

そりゃそうですよね、8年近く連載していた作品を4時間くらいの映像に圧縮するんだから、
その際に生まれる編成や改変をいかに受け入れるか、
原作が伝えたいニュアンスが壊れないか、などなど考えることが山ほどあるわけで・・・

原作ファンとして今回視聴した身としても、このストーリー構成にするの相当悩んだろうなーと感じる点が多かった。

とはいえ、前章の終わり方は完璧でしたね。。
未読の方にとっては後章がめちゃくちゃ気になる終わり方になっていて、
そこにあのちゃんの主題歌がドーーン!!
既読の身でも鳥肌が立ちました。


あと、この先生の言葉もすごく胸に刺さったのですが、
「漫画原作の映像化はほんとにいろんなことがあります。
でも、これはお祭りですから、どうか皆さん楽しんで帰ってください」
例の一件から色々考えさせられることがあったと思いますが、
まさにこれだな、というアンサーのようにも感じて、純粋に楽しめた気がします!


最後に、これは個人的な予想外なのですが、
「おんたん」の発音が思ってたのと違った・・・
クレヨンしんちゃんの「しんちゃん」とか
あの花の「じんたん」とかと同じだと思ってたら、
まさかのアクセントがない・・・「ぼんたん」と同じ感じだった。

あと「はにゃにゃフワー!」も、「フワー!」ってだけにはっちゃける感じだと思ってたけど、
「ふわぁ〜」という感じで、抜ける感じだったのが想像と違ってそっちか!!!ってなった。

こういうのも映像化ならではというか、醍醐味ですよねー。

声に関しては最初おんたんも門出も「ん?」と思ったけど
映画が進むにつれてイメージしていたニュアンスにハマってくる感じで、違和感なく観れました!

主役の2人に注目がいくけど、
キホちゃんの感情乗ったセリフはどれも良かった。
長尺のセリフになると本職の声優さんの凄さがよくわかる。


構成から、配役、アニメーション、楽曲など、
多くの関わった方々の苦労とこだわりの詰まった作品に仕上がってるなと感じました!

後章も楽しみ。
その前に前章の完成版を観に行かねば!
ざきこー

ざきこー