うっちー

アリラン ラプソディ〜海を越えたハルモニたち〜のうっちーのレビュー・感想・評価

4.0
初めてのK'sシネマで鑑賞しました。特に凝った構成ではなく、ひたすら在日コリアンのハルモニたちの語りとその生活を追った作品なのだけれど、身近に見聞きできるものではないため、個人的にはとても面白かった。やはり作り手の金監督の視点が一貫しているため、声高に主張せずとも、構成に変化をつけなくても、正統派な作り方で心に触れるものがあるのだ。

「苦労していない人は誰一人いない」という在日コリアンの方々。中でもやはり女性は、夫や子どもの存在の核になることが多いから、その苦労たるや推して知るべしなのだけど、皆さん一人ひとりが驚くほど快活でエネルギッシュなことに感動する。また、過去に生きているのではなく、日本語の文字を勉強したり、反戦デモを開催したり、立派に今を生きている。そして集い、しゃべり、食べ、歌い、踊る。この一連の人間ドラマを見守っただけで満足。胸がいっぱい人なった。川崎コリアンタウン、行ってみたい。
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