真っ黒こげ太郎

トランスモーファー メカ・ビーストの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

1.5
機械獣《メカ・ビースト》―――。

覚醒《ライジング》―――。

…わざわざ便乗する為に覚醒しなくても。



宇宙より飛来した変形ロボ軍団《Z(ズィー)ボット》と人類との戦争が300年以上続いていた2324年の近未来。
反撃を開始した人類はEMP爆弾を使用して撃退に成功する(あれ?玄田ミッチェルは?)。

しかし、Z(ズィー)ボットを構成するナノマシンは残っており、再び反撃に出る機会を覗っていた。
そして、彼らは新型の頂点捕食者機能ライオン型ロボット、通称"Q(キュー)ボット"にトランスモーフし、再び人類に襲い掛かる!!!!

軍人夫婦の娘と息子、トレヴァーとリーナは、Qボットから逃げる中で鹵獲されたZボットを発見。
人類は頂点捕食者機能を敵とみなすZボットを仲間に加え、反撃を開始する!!!



宇宙から飛来して人類侵略を開始した変形ロボ軍団と人類の戦い描いた、SFアクション。

Z級モックバスター映画製作会社The Asylumの名を天下に轟かせたドイヒー映画「トランスモーファー」シリーズ第三弾にして14年ぶり(!)の最新作。
シリーズが復活した理由に関しては…まぁ言うまでもないね。w

まさかの続編に驚きながらも、過去の2作を追っちゃってるのもあったので、レンタルショップで大人気な元ネタを尻目にレンタルし、覚悟の上で鑑賞。


そんな久しぶりの続編だが、ぶっちゃけ内容は何時ものThe Asylum。
適当な単語でこねくり回した適当な台詞で尺を稼ぎながら、その合間に安いCGの短い見せ場を挟むという、ぶっちゃけ過去作から全く進歩してない。w

まぁ、話に関してはつまんない事は覚悟していたので、吹き替えで流し見する感じで見たら一応それなりに見れた。
が、 ぶっちゃけかな~~~~り低次元での"それなりに見れた"である事は留意しておいてください。
ぶっちゃけ他の人が新作レンタルで(旧作の半額レンタルでも)無理して見る必要は全く無いぞ。


そんな手抜きのショボショボ映画だけど一応褒める所はある。
まず、CGに関してはThe Asylumに関しては頑張っている。
美術類は泣きたくなる程にショボいし、C~Z級映画クオリティではあるが、ジャケ通りのライオン型の変形ロボはしっかり出てくるし、CGのアレコレもすんごい短いけど見せ場にはなっている。
因みにジャケに出てくる某司令官似の赤青ロボットは例によって出てきません。

\オプティマアアアアァァァァァァス!!!/

 知 っ て た け ど ね 。

後、後半は味方のロボットが仲間になって反撃を開始する展開になり、一応本家をなぞった展開になるのは良かったね。
過去作はどっちかというと「ターミネーター」の要素が強かったので、今作では空軍が変身ロボットに襲われたり、味方のロボットがオタクの若者や軍人と一緒に戦ったりと、今回はちゃんと”本家”の便乗作となっていたのは偉かったですね。
後、クライマックスではオタクの若者2人が意外な形で味方のロボットと協力するのですが、これが同時期発売の本家本元のクライマックスを連想する展開で「侮れないな!」とか思ってしまいましたね。w
(それ評価点か?w)


因みに、今回は主要人物が軍人メインなので、軍人がロボット相手に銃を撃ちまくったり、ロケットランチャーを撃ち込んだり、飛び立った戦闘機が敵ロボットに撃墜される場面がある。
銃撃戦はショボショボだし、戦闘機も爆破もCGなのは丸分かりだが。

…ってかさ、本家の方に武装た軍人や軍用兵器が全く出てこなくなって、パチモンの方に出てくるってどうなってるんだよ!!
まぁ、マイケル・ベイ監督版の旧作をパクったら偶然そうなっただけだとは思うけど、やっぱ本家本元の方に銃撃ちまくって戦闘機が撃墜される見せ場が欲しかったよ!!!
やっぱり幾ら過去作が酷評&飽きられたからってコマンド要素や火薬の爆破を抜きに抜きまくるのはおかしいよ!!!
聞いてるか!!!スティー○ン・ケー○ル・Jr.さん!!!
(って、毎度の事ながらコマンドアクション映画要素欠乏症をぶり返してしまった。全く関係ないのに巻き込んでごめんなさい…。)


こうして見ると褒めてる文章が多くなっていますが、正直話は全くと言っていいほど頭に入ってこないからどうでもよくなるし、CGの見せ場もものっしょいショボくて短い、間延びしまくってて無意味な会話シーンも最初からず~~~っと続いたりと、兎に角酷い出来なので、とてもじゃないがオススメはできません。

レンタルや配信で見る必要性は一ミクロンも無いので、The Asylumさんの作品や過去のThe Asylumの続編で歓喜する難儀な人以外は無視した方が賢明でしょう。w