真っ黒こげ太郎

テリファー 終わらない惨劇の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.8
全米が吐いた!?失神者続出!!

鑑賞は自己責任で!!!

最狂ピエロに震えて眠れ!!!



前作から一年後のハロウィンを迎えたマイルズの街。

一年前のピエロの惨劇に興味津々な少年ジョナサンだったが、姉のシエナはジョナサンを心配し悪夢の中にそのピエロが現れる始末だった。
パーティの仮装が土壇場でオシャカになってしまい、準備をする為に雑貨屋にやって来たシエナだったが、彼女の前に例の白黒服の無言なピエロが現れる!!!
例によって例の如く、実はとんでもない殺人鬼だったピエロの「アート・ザ・クラウン」は、シエナを付け狙う!!

最狂ピエロによる殺人劇が、再び始まろうとしていた…!!




かつて大殺戮を繰り広げた殺人ピエロが再び舞い戻り、大殺戮を繰り広げてゆくスラッシャー・ホラー。
個性ガン立ちなピエロのキャラと、過激な残酷描写で話題となった「テリファー」の正式な続編。

続編となる今作は、海外で大ヒットし日本でも劇場公開された。
(俺の住んでる地域では上映してくれなかったけどな…(涙))
しかも本作を見た地元の観客は劇場で吐いたり、失神して救急車で運ばれたりと大騒ぎになった。
監督や制作の人も注意喚起し「一作目を見て大丈夫だったら見てね!」と太鼓判を押す始末。w


更に前作に比べ、制作費は勿論、尺も大増量!!!
そのランタイム、実に138分!!!って長すぎるだろ!!!
前作は85分だったのに、1時間以上長くなってる…。

ってかそもそも監督の過去作も、

・All Hallows' Eve…83分 (デビュー作のオムニバス集)
・マミーVSフランケンシュタイン…115分 (あの内容でこれは長すぎ!)
・テリファー…85分 (前作のアレコレを反省した…)
・そして今作…138分。

…って短い時はフツーに短いのに、長い時は110分超えしてるのが殆ど!
長い時と短い時との差が両極端すぎるだろ!!

兎に角前作同様に血みどろホラーとして話題となっている今作。
ピエロホラー祭り、最終章としてようやっと鑑賞致しました。
(因みに今回はGEOではない模様、前作も他のレンタル店で同時リリースしたし。)


実を言うと、話に関しては前作とあまり変わりない!!!
ヤバいキチガイピエロの殺人鬼が、周囲の人々をグチャ味噌にしながらヒロインを追いかける!!!という展開。
一応前作に比べると、二時間以上時間を掛けてるだけあって、主人公側の身の上話とかを時間掛けて描いてる。

とは言え、「マミーVSフランケンシュタイン」の時の反省を生かしてか、序盤からピエロの殺しっぷりを見せ、その後も頻繁にピエロの奇行やグロゴアを織り交ぜて描かれているので、退屈せずにそれなりに見られる仕上がり。
話も其処まで抜きん出た出来ではないが、相変わらず作りは丁寧だし、「マミー~」の時に比べると無駄な要素も無い。
クライマックスではヒロインと弟のピエロの直接対決が繰り広げられ、ベタとは言え展開のお陰で盛り上がる。



今回もピエロは奇行まみれで、何故か同じようなメイクをした女の子のピエロも現れ、殺人鬼ピエロと共に奇行三昧。
死んだ動物の内臓を一緒に漁ったり、相手を必要以上にぐちゃぐちゃに解体したり、得物で撲殺…すると見せかけてヤバい薬品をぶっかけたりと、やっぱり後先読めぬヤバさがある。
因みに開始早々、ピエロ君のお着換えサービスシーンもあるよ☆

お店でヒロインにアプローチするピエロにウ○コまみれの便所、頭を割って脳ミソを取り出したりハートキャッチ(物理)からの心臓丸かじり等、同監督の過去作のオマージュが多いのも好感触。

そして残酷描写の質も量もグレードアップ!!!
予算が増えただけあって前作以上にリミッターをぶっちぎったヤバいスプラッター描写のオンパレード!!!!
喉裂きに首チョンパ、腕チョンパに切り株描写は当たり前、顔面をハンマーで叩き潰し、割った瓶で目玉を刺し、チ○コを収容にナイフでメッタ刺し、腹に穴が開くまで棘付きの得物で殴打…等々殺害方法や人体破壊のアイディアがズラリ。
どれもこれも特殊メイクでバッチリコッテリ描かれており、ハラワタも脳ミソも余すことなくバンバン登場。
特に中盤で主人公の親友が殺される場面はもう「これもか!」と言わんばかりにズタズタにしまくって、徹底的にグロゲログチョグチョグチャングチャンのチャンチャンチャンな人体損壊描写を執拗に見せてきます。
(そしてここまでされてもまだ生きてる主人公の親友…。)

そのヤバさとグロさは下手なドイツ産やフランス産ホラーを軽くぶっちぎる凄まじさ。
人によっては確実に嘔吐しまくって気絶するレベル。
(「チーム★アメリカ/ワールドポリス」の嘔吐シーン貼りに。w)
ここまでやってくれたら、残酷描写関係で文句を言う人は居ないでしょう。
(寧ろ居たら腕のいいお医者さんを紹介してあげよう。w)


そんな全てがしっかりパワーアップした続編だが、今作はクライマックスの反撃展開やエンドクレジット中のCパートで「あなたの知らない世界」に突入するのが気になった所。
まぁそりゃあ、あんな常識が通じないヤバい奴を倒すには、不思議なパワーで奇跡を起こすかあるいは「エクスペンダブルズ」出身の人全員をあてがわないと無理な話だが、それでももうちょっと上手い反撃描写の転じ方は無かったのかな…と思った。
(ただ、Cパートの続編フラグなオチは色々と狂ってて良かった。)


とまぁ何はともあれ、ピエロの奇行っぷりが大増量!!残酷指数も大増量!!!
過去作の不満点だったドラマ性も改善され、続編としてはこの上なくパワーアップした傑作と言っていいでしょう。

前作が気に入った人やゴアホラー好きは腹いっぱいになる程満足できると思うので、スプラッター映画好きは是非ともオススメ!!!!

因みに前作から完全にお話が繋がっているので、初めての方はちゃんと前作「テリファー」から見ましょうね。

なお、やはりと言うか何と言うか、3作目の制作も決定!!!!!
次回はさらに予算爆増されるらしいので、この好調さを維持した上で頑張って欲しい所ですな。
あ、でも偶には尺を90~100分の間で収めてね。w