1972年10月、ウルグアイのラグビーチームと関係者を乗せたチャーター機がアンデス山脈に墜落する事故が発生。雪山で救助を待つ生存者たちの2ヶ月以上の過酷なサバイバルを描いた実話に基づく物語。
装備を整えて臨む登山でも雪山の遭難は厳しいものであるが、本作は限られた物資で数十人の人間が凌がなければならない。このシチュエーションは想像するだけでも壮絶なものだ。
ある種の英雄譚ではなく、生きるための選択に追い込まれた人々たちが、下山後も背負い続けるものの重みが伝わるかたちに着地させたのは、生存者と死者の双方に寄り添った配慮を感じた。