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アメリカン・フィクションのnanaのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
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アカデミー賞では脚色賞を受賞した作品。
原作の邦訳が出ていないっぽいので、オリジナルを読んで比べることができないのが残念。

「ふざけて(冗談)で出した滅茶苦茶な作品が、思いのほか真面目に評価されちゃってどうしよう」という話。
そしてそこから業界や世界の欺瞞を暴くという点では以前読んだ本『知の欺瞞』を思い出しました。

スターリング・K・ブラウン、今作観て改めてこの俳優さん好きだなあとなりました。
『WAVES』の厳しいお父さん役の人だよね。
しょうがないキャラクターなんだけど、凄く多面的。
ジェフリー・ライトも、別に全然"善き人"じゃないこの主人公を「でもなんか好きになっちゃう」と思わせるバランスで好演していました。

作品と作者は必ずしもイコールなのか?
では、作者とまったく関係のない作品はあり得るのか?
日本人版、アジア人版とか、人種に限らずいろいろなバージョンで作ることができるテーマだと思います。
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