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セブンス・コンチネントのnanaのレビュー・感想・評価

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)
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ミヒャエル・ハネケの監督デビュー作。

ただただ、淡々と映される日常描写。
それはラストに訪れる悲劇への少しずつ、でも確かな道のり。
ちょっとアケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン』も思い出しました。

登場人物の考えを観客に「理解」させようとしない。
人が何かを考え行動に移すとき、決定的な何かを決断する時。
その理由は何なのか、そこに意味はあるのか。
何かと「考察」という言葉が飛び交う現代、ハネケはそれを拒否します。

ハネケの鑑賞済作品の中ではかなり好きかも。
また新作が観たいなと思う監督だけど、最近そういう話を聞かない。
もしかして、『ハッピーエンド』で本当に終わり?
最近のハネケニュースといえば彼が相席食堂に出演するコラ画像が作られてたことだけなんだが…(M山さんか誰かが面白がって乗っかった結果拡散されたからか消してた)。
気長に良いニュースを待つとします。
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