予告編で「何かおふざけ無しっぽいな今回のイーライ・ロス」とか思っていた僕の先見性の無さですよ。
冒頭から露悪ゴア笑いフルスロット。
いやぁ年明けから景気の良い映画が観れました。
「ハロウィン」オマージュで始まって「エルム街の悪魔」オマージュで終わるイーライ・ロスから古典ホラーへのラブレター。
「あの悲劇から1年」とか言ってた予告編を思い出すだけで笑える。
いや悲劇なんですけどね、人死が出てるんで。それにしても…ねぇ？
ブラックフライデーというか、貧しさへの、富める強者への風刺ですよね。
分断と不理解。大衆の暴走と優越感、
アメリカだけじゃなくて世界中の現状。
タダなら貰う精神と集団心理の暴走でドッタンバッタン大騒ぎの中、首を切りながらもトースターの箱を掴み取る男の姿に大笑い。
SNSでバズっちゃったイケイケグループが酷い目に遭うんですが、主人公を含めてイマイチ好感を抱けない奴らしか出てこないから「おう！イケイケ！殺せ！！」って思っちゃうんですよ、ホラー演出が始まると。
「みんな残虐シーンが見たいでしょ？お前らもこいつらと同じだよ」って事なんだろうけど。
ミステリーとしても面白かったですね。
このままアイツの強さがエスカレートして不死身化していく続編が観たい。5部作くらいまで作ってくれ、イーライ！！
