1、2作目は大好きだったんだけど本作は正直なところマンネリ感が否めず。
期待が大きかっただけに消化不良な鑑賞だった。
「お約束」を守ってはいるのだが…その「お約束」のスケールダウンが強い。
暴力を辞さない捜査手法も焼き直しに過ぎず、悪役達の造形にも新鮮さと過激さが足りない。
サイコキラーの枠に入る「他作品ならラスボス」な悪役がボクサーあがりのマ・ドンソクの前では「中ボス」の如き扱いに成り下がる…が本シリーズの肝だと思っているのだが、今作の悪役たちは妙に小さい器しかいないと言うか、「中ボスが中ボスのまま」倒されていくようにしか見えないと言うか。
やたらと思惑が重なる複雑な人物構成にしてるのに、それが旨味に繋がっていない。
「マ・ドンソクが写っていないシーンだと不安になる」が1シーンも無かったのが本作への最大の残念ポイント。
これなら前2作を観なおした方が楽しかったよ…と思いつつ、大画面で重過ぎる打撃音を聴けて鑑賞料金分は回収してるな…と思いつつ。
4作目が今作と地続きな映画で、今作は前哨戦に過ぎない…！みたいな展開だったら良いんですが。
バーニング・サン事件を風刺しているような前半戦は良かったですね。
