肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ザ・カンファレンスの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

ザ・カンファレンス(2023年製作の映画)
3.2
最終盤で意外な伏兵くらいの盛り上がりを見せるマスクキラー(犯人)が計画的でも"無敵でないさじ加減"のMINAGOROSHIスリラー
地方再生として希望のはずの「モール建設計画」着工前に集まった自治体の職員たちの研修名目のコテージお泊り会議が血に染まっていくミスリード・復讐・スウェーデンスリラー

そう、みんないずれは河童に還っていくのだ…(意味などのないラストヴィジュアルについての思いつき)

いやいやカッコいいよ、眼鏡。
『ポセイドン・アドベンチャー』に通ずる"自己犠牲"の精神の煌めきを感じる…

が、哀しいかな。「あなた、何されてる方?」ってくらいキャラクターに印象が残っていなかったんだよ!!(笑)
それがこの映画の"課題"と言えるくらい、「地元自治体職員抹殺映画」なのに!職員の役職、どんな仕事、日常を辿ってきたのか"経緯が不明"で人間関係がわかりにくいので、内心ホラー・スリラー映画あるあるのオープニングセレモニー()なバカップル等しく(勝手に殺されてろよ…)という、残酷な私じゃない誰かが思ってそうないきなりな展開に戸惑うんですよね!

「キャラクター」としての個性は会議・レクリエーションや会話でしっかり抽出されるようにできていて、この「ショッピングモール建設計画」のチーフと裏のある計画が鼻につくチームリーダー、その腰巾着職員と、ストレスで休職復帰の探りを入れる"主人公的職員"以下数名の職員間でも"善と悪"的立ち位置も次第にわかってくるようにはできているんですけどね。
それも関係なく「復讐」を宿したキチガイキラーが職員全員抹殺だーい♪と襲ってくる狂気映画。

これが良い所でも悪い所でもあるのだけど、目的はハッキリとしているが"最初からの「マスク」装着キラーじゃない"所で、キラーアイコンとしての"カリスマ性"は無視していることになりますね。
そして、"顔がわからない"ミステリー性があれど、知人でなければ内輪の犯行でもないので、犯人の犯行する悲しきキッカケがあれど、直近に観た『ハロウィン・キラー!』の"ジャンル的欲求"はないに等しいただの"キチガイ犯人映画"となります。
最終的に「ヤツは〇〇じゃない、〇〇だ!」の判明の仕方も新聞の情報源だけでは"少々厳しい理由づけ"もありますからね…

ただ、眼鏡の活躍(ほとんどネタバレだけどもw)もあるラストの突っ走り方は結構見事なものがあります。
元よりこの映画のセンス力はほとんど見たことのない「スウェーデン映画」ながら高いとオープニングが地味に思っていたんですよw
映像の切り替え(カット割り)、テンポはなかなかにスタイリッシュなんですよ!ただ泣き喚いて足を引っ張るだけに思えた"時代遅れ観"の一部の女性陣や高齢たちも、ただ始末されるだけじゃない「覚醒」が待っているのも"スリラー'sカタルシス"の要所を掴んでいますからねw

キラーとは別の所で「河童END」なんて妙なスッキリも用意されてるのも終盤の満足度がいきなり引き上げられる人が多いんじゃないかなぁ😉