ときどき、本当はただそこに共に在る、理由など探しようもなく、ただそれだけでいいのだ、ということにとても救われる気持ちがする。
開かれた親密がそこに置かれる。
風にそよいで、すくすくと生い茂る植物のように
風とおしの良い
いまここに、立場も思想も、事情も状況も違う人とともに存在している。
目の前を見つめる。
ちゃんとここにある
深い理由も、深い過去も、深い事情も要らなく、
それがなんであるのか、なにになるのか、決める、見届ける、理由でもなく
いまここに、あるということ
口をつむいだ言葉
傾ける良心
距離を持って置かれる気持ち
時間は確かに、中身を伴って進む。
作品を構成する要素の、ひとつひとつが胸に沁みて、心がいっぱい満たされました。
画面を覆うみどり、みどり、光、風、生命、時、影、繋がり、心のあたたかさ
流れている時間がただただ心地よく。