近年のホウ・シャオシェンしか観たことが無かったので、台詞の多さにまず驚いた。
台湾を舞台にした若い男女の恋愛劇が持つ爽やかさはいつ見ても気持ちが良いし、その姿はとても眩しい。
瑞々しさのレベルが日本の量産型ラブコメ映画とはケタ違いだ。
幼い頃から気付けばいつも側にいた幼馴染のアワンとアフン。
お互いをかけがえのない存在だと感じながらも、その恋心を言葉にすることが出来ない。
そんな時アワンへ兵役の手紙が届く…。
まさかこんな展開になるとは思っていなく、あまりの切なさにしばらく呆然とした。
兵役を終えて故郷に帰ってきたアワンの着ているシャツを見て、私の切なさはピークを迎えてしまった。
十分の田舎の風景はとても美しく、野外映画のシーンは魅力的だ。