Ryu

勝手にしやがれのRyuのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.6
“qu'est-ce que c'est, dégueulasse?”
“最低って何のこと?”

フランスで起きた新しい波“ヌーヴェルヴァーグ”の記念碑的作品。
ハンフリー・ボガートに憧れるミシェルはマルセイユで車を盗み、追いかけてきた警官を射殺する。パリに逃げてきたものの、なんのあてもない彼はアメリカ人の恋人 パトリシアの元へ。

ジャン=リュック・ゴダール初でした。ストーリーもありますが、それよりもとにかく雰囲気が洒落ていました。ジャンプカットなどの革新的な映像表現、音楽、そしてめっちゃ詩的な二人の会話。フランス語と英語という二つの言語、逃亡者と夢と希望に満ちた新人ライターという感じで案外対象的な二人が織り成す世界。自分は英語もフランス語もわからないのですが、片方だけでもわかっていたら二人の会話劇をもっと楽しめそうですね。これまでの映画の既成概念をひっくり返した映像表現。とんとん進んでいくのでテンポはよかったです。斬新でお洒落で、アメリカン・ニューシネマなどへの影響を考えると、間違いなく映画史に残る作品だと思います。😮😬☹️
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