ノストロモ号の惨劇から唯一生き残ったエレン・リプリーの乗った脱出挺が偶然発見され、リプリーは助け出される。ハイパースリープから目覚めた彼女は、あの惨劇から57年もの時が経っていたこと、ノストロモ号が着陸した小惑星 Lv-426には居住している入植者がいることを知らされる。やがてLv-426からの連絡が途絶え、入植者たちが消息不明となり、リプリーは海兵隊たちと共に、調査に向かう。
シリーズ第2作目。
前作のリドリー・スコットによるホラーとは打って変わり、今作は｢ターミネーター｣で世にその名を轟かせたジェームズ・キャメロンによるアクションムービーとなっております。
原題が｢Alien｣から｢Aliens｣の複数名詞になっている通り、エイリアンもたくさん出てきます。当時はCGがそんなに進んでいなかったのもあり、エイリアンは全部実写です。なので画面に一度に出てくるエイリアンはちょっとだけですが、めちゃくちゃ数いるように工夫して見せています。てか、前作でも思いましたが、当時に実写であそこまでのクオリティの映像が作れるってホントにすごいですね。2作連続でアカデミー視覚効果賞を受賞するのも納得です。
それから、今作は音響編集賞でもオスカーに輝いております。シーンっとした中でのエイリアンの声が、これまた不気味でイイんですよね。アクションムービーにはなりましたが、こういう雰囲気作りが見事なので、ちゃんと怖くもありました。
展開的には結構ベタなほうだと思います。上映時間はちょっとだけ長めですが、この王道展開のおかげで、テンポもよくて非常に観やすかったです。
リドリー・スコットからジェームズ・キャメロン。作風はガラッと変わりましたが、しっかりと軸はぶれずに、ちゃんとおもしろい、見事なアクションエンターテインメントに仕上げていたと思いました。
