そのまま演じさせても問題ないシーンも、他のもので代用。それらの繰り返しにより直接じゃわかりにくい部分もスーッと理解しやすい。例えば怒りを表すシーンのサングラスなど、、。また、テンポの良さも特徴的。
残酷で無慈悲な子どもの行動とそれを必死に耐えるしかない子ども。感情を極限まで無くしながら解説して回る主人公の隠しきれていないその表情が印象的。時に子供は大人よりも残酷になるのかもしれない。
決して容認はできないが、彼らが大人になった時、何を思うのか、、過ちと思うことができるのだろうか。
最後のシーン。戦場で拷問に対して耐えられない者もいるが、屈強な精神力を見せ死を目の前にしてもひっくり返らない者もいる。という事をあげうまくまとめられた感がある。
テンポの良さ、予想だにしない比喩、特徴的なセットとその色。それも全てウェスアンダーソンの“世界”にきた!と思わせてくれる。