ヒノモト

ゴンドラのヒノモトのレビュー・感想・評価

ゴンドラ(2023年製作の映画)
3.5
東京国際映画祭2023上映作品から、『ツバル TUVALU 』『ブラ!ブラ!ブラ!胸いっぱいの愛を』などのファイト・ヘルマー監督最新作。

セリフを一切使わないスタイルで、ジョージアの美しい山の中を運行するロープウェイで働くふたりの女性の関係を描く作品。

ヘルマー監督らしい乗り物の導線や動きを生かした物語になっていて、最初のほうは面白く感じたのですが、セリフがないことで表現しきれない感情や展開の単調さ、現実離れした仕掛けや展開の多さながら、現実の乗り物としてのロープウェイの管理の目がザルすぎることが、フィクションでありつつも、物語の都合の良さ、リアリティに欠いた描写になっていることが、少し乗り切れなかったです。

上映後のQ&Aでは、実際は1台しか運行していないロープウェイをCGで2台に見せていること自体は驚きでしたし、ロープウェイを題材にしたことはバフティヤル・フドイナザーロフ監督「コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って」の影響であることを知ることができたのは良かったです。

ブログでは当日写真や別日のQ&Aの模様の動画も掲載
https://ameblo.jp/hinomoto-hertz/entry-12826131296.html

東京国際映画祭
https://2023.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3601CMP06
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