青春18×2 君へと続く道
2024年 / 日本
あぁ、最近の自分は渇いてるなぁ
あぁ、自分の心を浄化したいなぁ
そんな人にはぜひ見て欲しい映画。
舞台は台湾、台南。
18歳のジミーは怪我でバスケットボールの夢を諦め、
未来への目標を失っていた。
そんな時、バイト先のカラオケ店に現れたちょっと年上の日本人女性アミ。
天真爛漫で
夢に向かって突き進むアミに、
次第にジミーは惹かれていった。
アミもまたジミーに惹かれて行くも、
突然アミは日本へ帰ることに。
お互い夢を叶えたらまた会おうと言う約束を残して。
ストーリーは18年前と現在が交互に展開されていく。
現在のジミーは夢を叶え作り上げた自分の会社を別の経営陣に奪われ、絶望していた。
東京出張を最後に会社から離れる予定だったが、
18年前の想い出を胸に、
出張先からそのままアミの元へと向かう。
ジミーの旅は少し遠回り。
その旅路でいろんな出会いを重ねる。
その出会いを経て、
自分の過去と向き合い、
少しずつ
アミの故郷である福島県へと近づいて行く。
決して珍しいストーリーではない。
途中でなんとなく展開が見えた人も
少なくはないのではないだろうか。
いやゆる王道の展開は続く。
しかし、
ジミーの少しの遠回りが、
その王道の一歩先へと導いてくれる。
その遠回りは、
人の心の1番痛いところをグッと掴んでくる。
ラスト数分は涙無くしては見れなかった。
そしてこの映画のタイトルは「青春」。
いろんな青春が、
美しく映るのもこの映画の魅力だ。
仲間とすごした楽しい青春
恋焦がれた青春
自分の未来を思い悩む青春
誰もがどこかで自分の過去と重ねながら、
ジミーの境遇に感情移入し、
微笑ましく切なく感動し、
きっと涙を流してしまうだろう。
とんでもない傑作。
