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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのharuのレビュー・感想・評価

4.9
グッド・ウィル・ハンティング
1997年/ アメリカ

『ウィル・ハンティング、そしてマットとベンの出発地点』

自分が過去に受けた心の傷を引きずり、
我が身を守るかのように非行に走る“数学の天才”ウィル・ハンティング。
自分が起こした傷害事件の保釈期間中に出会ったセラピストとの出会いが、
彼の人生を変えていく。

数学のことだけでなく
歴史のこと政治のことも
たくさんの本が彼に知識を与えた。

どんな難しい問題にも瞬時に答えられる彼は
自分が本当にやりたいことは何か?
そんなシンプルな問いかけには答えを出せず、
自分の知識や才能を鎧にして、
そして時には武器にして自分の身を守る。

その繰り返しから抜け出すきっかけを与えてくれたのは、
“自分自身“のことを見つめてくれるセラピストと、
“本当のソウルメイト“たちだった。

その苦悩と立ち向かう姿は、
誰もが自分のことと重ね合わせ、
何かを思い浮かべ、
一度は蓋をしかけた自分の可能性に希望を見出したのではないだろうか。

この作品は悩める天才青年の成長記であり
誰もが心動かされる友情物語でもある。

実生活でも幼馴染のマット・デイモンとベン・アフレックの2人が自ら脚本を作り、自ら映画会社に持ち込んだという。
今は大スターとなった2人の出発地点としても有名な作品。

Thank you, Will
君が必死に立ち上がってくれたから
僕らに希望がうまれた
haru

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