真世紀

オレとアニキと五人の女たちの真世紀のレビュー・感想・評価

4.0
#OPフェス 土曜は「オレとアニキと五人の女たち」、「NEXT LEVEL」の二本をば連チャン。前者は高原秀和監督。脚本は舞台挨拶によると四年前に声を掛けた小林啓一監督が完成させた、自作以外への初提供脚本との事。落語が元ネタとの言及も有って、あれかな?と思ったらパンフに書いてありました「五人廻し」。

田舎から出てきて幼馴染みの兄貴分でミュージシャン・秀次(山科圭太)の家に転がり込んだ治郎(長野こうへい)。秀次が部屋に連れ込んだ女と一晩中していて、自分も聞き耳立てて眠れぬままに一夜明け。そんな住所に治郎に会うため押し掛けてきた「女王様」(燃ゆる芥)。無理矢理、上がり込んできた彼女をば兄貴分の言いつけ通りに何とか退けた。実はミュージシャンではなく今はヒモだった兄貴分。

さらに押し掛けてくる「極妻」(辰巳ゆい)に対しても、一晩中やって眠いから、入院したことにしろ、死んだことにしろと無理難題を吹っ掛ける兄貴分。極妻、「これがうちの弔いや。悲しみは乳房に埋めるんやで」と、なぜか治郎に迫り出す。

失望した治郎に兄貴分は、ギターは弾けなくなったが、これが最高の楽器と女体をば、かき鳴らしつつ、治郎に録音させながら、熱く語る(爆)。

治郎はその煽動に乗り、お付き合いし始めたお嬢様(入田真綾)との会瀬に臨む。

舞台挨拶、入田真綾さん、ピンク映画は初出演。監督いわく、最初は緊張ではたから見てもかたかったとのこと。女王様・燃ゆる芥さん、劇中の極妻とのギャップの辰巳ゆいさん、それぞれ怪獣1号2号と監督には呼ばれていたそうで(爆)。

出てくる女優さんごとの趣向、元ネタの落語の料理具合、諸々面白いシーンもあり、楽しい作品でした。
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