グラミー賞受賞ミュージシャンのジョン・バティステが交響曲作りに挑む過程と、妻で作家のスレイカ・ジャワードが抗がん治療を行う姿を描くドキュメンタリー。
オスカーの歌曲賞にノミネートされているということで鑑賞。
ジョン・バティステを知ったきっかけはピクサーの『ソウルフル・ワールド』のピアノ演奏を担当していることから。
ジャズをベースにしたR&Bを中心に発表するポップミュージシャンとして認識されているであろう彼が、交響曲を手掛けるということにまずは驚き。
ポップミュージシャンかつ黒人の立場で分野違いの音楽を作るのはやはり相当なプレッシャーだったらしく、悩んだ末に作り上げた曲を披露する終盤のカーネギーホールでのシーンは感動。
グラミー賞授賞式でのパフォーマンスの場面も出てきて、当時も見て興奮したけれどやっぱり素晴らしかった。
音楽作りに焦点を当てつつ、ドキュメンタリーの要になるのは支え合う夫婦の姿。
すでに有名なセレブながら、プライベートな時間も大切にしたいと願う若き2人の未来がどうか幸せなものであってほしい。
