こんなもんだろ、という予感とともに見たので腹も立ちませんが強いて言えば『コンクリート・ユートピア』(2023)の世界線なんですってね、俺まだオム・テファ兄のあれ見てねえんだよどうせならネトフリあわせて配信権持ってきとけ的な苛立ちはある。
あと、原作ありきとはいえもうちょっとストーリーの深みはなんとかならんかったか。
こういうのはフィクションのレイヤーを透過して見える現実世界とのリンクが浮かんでこそ、じゃないですか。理不尽への怒りとか救済への渇仰とか、そういう「クリエイターとして本当は言いたかったこと」の発露が面白いぐらい皆無で、端的に言って脚本仕事として雑です雑。
令和ロマン高比良くるまことイ・ヒジュンは順調に出世してるな、という感想はありましたがこの脚本を選んで出ているマ・ドンソクについてはこの道は行き止まりなんだがエージェントちゃんと考えてんのか。みたいな思いはそれこそ『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)以降作品の大半にあり、才能を浪費しているのは明らかなんだけど本人も周りも幸せならとやかく言うことでもないのか。みたいなthe大きなお世話コメント不可避。
おまえらがマ・ドンソクを食いモノにしていることを悔い改める日よ早く来やがれくださいここでいうおまえらとはどんなクオリティーの作品にも「マブリー！」とか甘い顔をする罪に無自覚な者全員のことです。
