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バッドランド・ハンターズのRのネタバレレビュー・内容・結末

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

車内で友人2人と。

2024年の韓国の作品。

監督はホ・ミョンヘン。

あらすじ

未曾有の大地震と干魃によって荒廃し、無法地帯と化したソウル。屈強なハンターのナムサン(マ・ドンソク「犯罪都市 NO WAY OUT」)はかつて命を救った少女スナ(ノ・ジョンエ「ひかり探して」)が狂気の医者ヤン・ギス(イ・ヒジョン「オ!ムニ」)が支配するマンションに騙されて連れて行かれたことで、彼女を救うため、仲間たちと共に立ち上がる。

Netflixにて、トップで上がってそれなりに話題にもなっていたので、気になってようやく友だちと車内で鑑賞。

いやぁ、これはなかなかに…つまらなかったです笑。

お話はあらすじの通り、世紀末のゾンビものにあたるような内容。

冒頭からものすごい大地震が起きて、その上干魃のダブルパンチを喰らい、たちまち世紀末となったソウルが舞台なんだけど、序盤からいきなりワニ!!と思ったら、仲間キャラの1人ジワン(イ・ジュニョン「モラルセンス〜君はご主人様〜」)が矢で撃っても全然しななくて、そのまんま目に矢が突き刺さったままゾンビワニになって凸ってくるという景気の良い開幕から期待させる。

しかも、その後現れるのが我らがマブリーこと、マ・ドンソク演じる主人公ナムサン。今作では世紀末にも関わらず、八百屋みたいな帽子を被っていて、心なしかオッサン度が他の映画よりもマシマシ状態。加えて、序盤からマブリーと言えば!のチンピラ多人数相手にボコすくだりがあってニヤリ。

ただ…良かったのは序盤くらいでそこからがとにかく長い。要はやりたいことはマブリーvsゾンビfeaturing世紀末だと思うんだけど、まず、この世界の拡張を図ってなのかなんなのか知らんけど、今作の悪役のマッド・サイエンティスト、ヤン・ギスという医者が支配し、軍隊が警備するマンションが出てくるんだけど、そこのパートが無駄に長い。しかも、そこで描かれるのが選民思考に塗れたヤン・ギスのマッド・サイエンティストっぷりとそれに毒された手下たちのヤバさが主で、肝心のゾンビがいくら待っても出てこない。

まぁ、出てこないといっても、この世界のゾンビがなぜ作られたのか、そしてどうやって作られたのかに関しては描かれるんだけど、外堀ばっか埋められてもねぇ…。しかも、その弊害でマブリー映画であるはずの、肝心のマブリーが全然出てこねぇ…。

で、ようやくマブリーも本格始動し、ヒロイン、スナ(めっちゃかわいい!)を助け出すパートに入るとゾロゾロとゾンビが出てきて、予告というかネトフリのサムネで出てきたような多数のゾンビ相手に銃をブッパするマブリーのシーンが出てきたり、牛刀みたいのでバッサバッサと切り伏せるくだりがあったりして、それはそれで楽しいんだけど、なんつーか犯罪都市シリーズとかに比べるとマブリーのアクションがやや淡白というか見せ方がなってないのがまた不満。

あと、後半にかけてゾンビはゾンビでも今作のゾンビは爬虫類のDNAが配合されている分、人体が破壊されても再生するような節があって、おぉ、なるほどそっちで新鮮味出してきたかとちょっと期待持って観てたんだけど、うーん、そこもちょっと顔面にひび割れて肉が垣間見えたり、首チョンパになるくらいであんまり他の映画のゾンビとの差別化が微妙、これなら普通のゾンビとあんまり変わらないな。

あと、ラスボスのヤン・ギスも全ては亡くなった娘を生き返らせるためというバックボーン自体は同情の余地ありだけど、いくらなんでもラスボスにしては歯応えが無さすぎる。良くて中ボスというか、完全にブレインの役割なもんで、別にラスボス用意した方が良かったのでは?

という感じでマブリー映画としても、ゾンビ映画としても凄まじく微妙な作品で、せっかくマブリーのNetflix映画として期待して観たんだけど、うーんこれは全然オススメできないような作品でした。

あと、なんとなく主な舞台となるマンションが今年はじめに観た「コンクリート・ユートピア」と同じようなマンションに作りがそっくりに見えるんだけど、もしかして同じマンション使ってたりするのかな?
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