岩嵜修平

Renaissance: A Film by Beyoncéの岩嵜修平のレビュー・感想・評価

Renaissance: A Film by Beyoncé(2023年製作の映画)
3.9
圧倒的なライブ体験。テイラーに続いて、世界トップクラスのライブを、画面越しとは言え、素晴らしい音響と映像で体験できるとは。TOHO日比谷の通常上映でも最高でした。ビヨンセほぼ知らなくても楽しめたので、ビヨンセ入門にもオススメ。

ミーガン・ジー・スタリオンやダイアナ・ロス、ケンドリック・ラマーというレジェンドゲスト紹介は呆気なく、娘のブルーや母親、そして、ゲイだった叔父さんの紹介に時間を費やす監督ビヨンセ。この家族があって、この環境で育ったからこその彼女で、叔父と母が居たからこそのハウスでルネッサンス。

娘ブルーとの関係に泣かされる。スター過ぎる母親(父親と叔母さんもトップスター)の下で、心無いファンからはダンスを非難されていたが、しっかりと練習(師匠との関係もグッとくる)を重ねて、本番では見事なパフォーマンス。あんな大変そうな環境で、よく、こんな真っ直ぐと育たれたものだ…。

日本で匹敵するアーティストを考えると、規模観は違うが、やっぱり椎名林檎や浜崎あゆみとなるのかな…。とは言え、2人とも映画を自ら作るまではやらないと思うので、改めてビヨンセの世界規模でのオンリーワン感を痛感する。命を削って創作してる。ツアーが終わった今はとにかく存分に休んで欲しい。
岩嵜修平

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