グラッデン

ゴースト・トロピックのグラッデンのレビュー・感想・評価

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)
4.1
欧州で注目を浴びる若手監督でかるバス・ドゥヴォス監督の作品を日本初上映。

作品の話ではないが、本作上映を大々的に取り上げたBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下はミニシアターが揃う渋谷エリアでは独自路線、尚且つ世界に目を向けたラインナップをかけている。

帰宅の途上、地下鉄の終電を寝過ごしてしまいブリュッセルの夜道を彷徨う女性の【真夜中の一期一会】の物語。人気のない静かな街中にある様々な営みと小さな善意が絶妙の距離感で描かれている。

また、ベルギーという国ならではの人種、宗教の多様性も感じ取れるが、文化の差異による摩擦という点も問題になっている。こうした部分も垣間見れる作りは、やはり、その国で生まれ育った人だから出来ることだろう。