サムカワ

恋わずらいのエリーのサムカワのレビュー・感想・評価

恋わずらいのエリー(2024年製作の映画)
3.7
思っていたより面白かったです。
…っていうすごくナメた感想になってしまいますが、本当にそうで。。

やっぱりこういう、いわゆる「キラキラ映画」ってものにはあまり触れてこなかったので、本作も当然観るつもりはなかったんですよね。
でもNiziUが主題歌だし、ワンシーン出演してるっていうし…ということで、モノは試しだ!と観に行きました。

(だから意外と主題歌を人気アーティストとタイアップ!って戦略は効果ありですよね)

予告編から感じるこっぱつずかしさは前半の50〜60にギュッと詰め込まれてる印象で、本作特有の設定を使って飛び道具的な"オモシロ"を連発する、ギミックとしての前半。
これがキツかった…。
単純に見てて恥ずかしいのもあるけど、これ男女逆にしたら心底不愉快な話じゃね?…と思っちゃって、素直に楽しめない。

そこからだいたい映画の半分を通り越してからは、そういったギミックは減って、主人公たちの心の機微を丁寧に描くドラマへの発展していったのが良かったです。

んなことあるかい!みたいな野暮なツッコミもしつつ、気づけば主人公たちを応援してましたよ。

最終的に全員ハッピーで終われる安心感。
難しい要素はゼロで夢物語を見せてくれる多幸感。
実は男女の交わりで相手を気遣うことをしっかり描いているところなどなど…
ライト層に安定供給されるこの手のジャンルとして果たすべき目的をしっかり果たしているな!というプロの仕事っぷりに感心させられました。

意外とシーン数も多いし、エキストラも多いし、学校を空撮で撮るシーンなんかもあって、予算多いんかな〜とかね。色々考えたり。

観て良かったです。
サムカワ

サムカワ