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戦慄の七日間のeop421のレビュー・感想・評価

戦慄の七日間(1950年製作の映画)
3.5
どこかで観たことがあるような内容だがまったく思い出せない。自分が開発に関わったものを戦争に使われることに怒りを覚えるウェリントン教授。核兵器の製造を進めるならロンドンの破壊も辞さないと首相を脅します。核兵器を作動させる機械(って言うのかしら?)を持ってロンドン中を逃げ回ります。なかなか凄い作品で、ロンドン市民も巻き込んでの撮影のようです。核兵器が作動する前に市民を皆、疎開させるのですがそのシーンや疎開後の静まり返った街の様子が興味深いです。真面目で正義感や責任感の強すぎる人間が、悪事に利用されたら教授のように精神的に耐えられなくなるのでしょう。自分がなんとかしなくてはならないという強迫観念が生まれてしまったんですね。非常に可哀想な人です。彼の立場に置かれたら、黙認するか戦うかの二択です。私だったら戦えるだろうか?と考えてしまいます。最後の終わり方がイマイチ…。今までの展開が台無しな気がします。
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