シュローダー

ポップスが最高に輝いた夜のシュローダーのレビュー・感想・評価

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)
4.8
レコーディング10日前から急ピッチで作った曲、深夜に始めて朝8時に終わったデスマーチと言わざるを得ないレコーディングの中生み出される名曲の裏側に迫る。スワヒリ語を入れようとか土壇場で抜かしてきていっぺん引っ叩いてやろうかと思うけど最後の最後にはちゃんと活躍するスティービーワンダーの悪童ぶりや、アウェーすぎる環境の中で頑張り尽くすボブディランの哀愁漂う姿、地獄すぎるレコーディングをMCとして大回しするMVP、ライオネルリッチーの兄貴ぶりに溜飲を下げ、満を持してEDに「We are the world」が流れるアツい展開にキッチリ親指が立つ。この曲の聴き方、存在意義の大きさへの認識を変えてくる見事なドキュメンタリーだった。