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戦雲 いくさふむのsnatchのレビュー・感想・評価

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)
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私の知らない沖縄ばかりだった
先日観たドキュメンタリー「津島」に通じる
多少の犠牲は日本全体のためなら仕方ないと切り捨てられている人々がいる
ここでは何のために?
『有事における国防対策』
これが戦争準備と紙一重に見えてくる

私は全然知らなくて、沖縄本島だけでなく日本最南端の与那国島を始め、石垣島、宮古島の各島に自衛隊基地、弾薬庫、ミサイル配備、空港は自衛隊仕様になり、港のほぼ軍港化が着々と進んでいた。島内の地図がどんどん変わっていく
堂々と町中を戦車やミサイル積んだ自衛隊のトラックが何十台も連なって行く。他の小さな島々にも計画している
これは、台湾有事や中国、北朝鮮からの攻撃があった時に、自衛隊の部隊が島から島へと移動する時のため。有事の際、全島民は九州へ避難となっている。誰もそんな話しは聞いていなかったし誰も望んでいない

小さな島で続けている反対派の声は、本土までなかなか届かない。住民も、こうして自分たちが疲れるのを諦めるのを政府は待っているのだろうと知っている
でも沖縄の地で、戦争でガマに避難し生き抜き、海と大地に根を張って生きてきたおじぃおばぁに子ども達と一緒に、避難シェルターへの訓練をさせていくのはおかしいだろう

彼女ら彼らは今日も明日も心を奮い立たす
また呟いてしまうが、初めて知る沖縄ばかりだった

私に出来ること
選挙に行くこと
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