死者の行進。"パレード"
映像、役者の演技、音楽どれも心地の良いものだったのは確か。美しい。
けれど藤井道人節は弱かったように思う。
映像は鮮明なのに物語の設定がどこかフワッとした感じで曖昧な雰囲気。
だからまぁ良くも悪くも良い映画という印象に留まってしまったかな、と。
天国でも地獄でもない死後の世界ってことだからファンタジーな雰囲気とマッチしてると言われたらそうかもだけど。
これだけのキャストと監督だからある程度の評価をもちろん得るだろうけど、グサっと刺さる何かはなかったと思う。登場人物各々のエピソードもありがちで特筆するようなものでもないし。
雰囲気は嫌いじゃないしむしろ好きなんだけどね。今回は期待しすぎた感。
坂口健太郎役にあってて良かった！
てか綾野剛どこー？！全然分からんかった…
ちょいちょいヤクザと家族を彷彿とさせるシーンあったな、そういえば
あと廃れた遊園地からみんないなくなってる演出はどういうことなんだろう？
全員が成仏した？三途の川なのは分かるけどナナちゃんが生き返ったのは思いを消化しきれたから？震災で亡くなった設定ならほとんどの人が未練をかかえてると思うけどなぜマイケル達と一緒になった？とか
月一度のパレードもどこからか集まってきた人たちが勝手にぞろぞろ街を徘徊して人混みの中から会いたい人を見つけて各自勝手に成仏していくかんじ…？
私が思うに道人はガンガン設定固めて話作る方が得意なのかなって思うの。
ファンタジー要素いれると途端に薄まる、気がする。
彼らの紡ぐ言葉達にときめきを見出せなかったのも原因かも。
洋次郎はどこにいても洋次郎で安心した。
