けっこうドキュメンタリーのレビューしてるけどそんなに好きなわけじゃないんだよ。特にNetflixのドキュメンタリーが多いけど、1本観るとオススメにドキュメンタリー上がりやすくなるじゃん。それでまた何となく観てしまうだ。何故かっていうと時間がね、だいだい90分ぐらいで程よいんだよ。それにどれもそれなりに興味深いし。質が担保されてる安心感な。
精神的にも物理的にもそんな多く映画に時間かける余裕ないから二時間超えだと興味あってもついスルーしてしまうんだ。だから、アリ・アスターの新作も興味あるけどスルーだな。3時間とか無理だよ。前にも言ったが単に尿意との戦いになって集中できなくなる可能性高いからな。2000円払って尿意と戦うとかバカらしすぎるよな。3時間超えはそんなことが起こりうるんだ。これも以前に言ったが3時間超えはトイレ休憩入れろ🚻！
そんなわけで90分の本作を何となく鑑賞。期待値０
デイブ・グロウパ（35才♂）は離婚し独り身の寂しさから出会い系サイトで軽く遊べる女性を探していた。
そして2人の女性と恋に落ちる。リズ・ゴリアーとキャサリン・ファーバー。
グロウパはキャサリンと同居するが破局する。
それを機にキャサリンの執拗で異常なストーキングが始まる…。
まずこのストーキングの凄まじさに驚く。1日100件近くのメール攻撃。単純な罵りから呪詛、具体的な脅迫と内容もストーカーのお手本のようなもの。中でも怖いのは「今、〇〇にいるでしょ？」と居場所を特定してくる監視系のやつ。ちなみこれ、おれもやられたことあるのでフラッシュバックして血の気が引いた。なんか文面が似てたし((ﾟ□ﾟ;))
それでも攻撃先がグロウパだけならよかった（良くないが）がキャサリンはグロウパの元カノ、リズをターゲットにする。怯えるリズを見て責任感と保護心からグロウパはリズと寄りを戻す。それに怒ったキャサリンは実力行使に出る。リズの車に傷をつける破壊行為に出た。
危機感を強めたグロウパは警察に相談。警察は姿を見せないキャサリンを追う。
警察が捜査する中でもキャサリンのストーカー攻撃は止まらない。恐怖の日々を過ごす二人。そんな時にリズの家が放火される。犯人はキャサリンしかいない。
この事件で自分と居るとリズの身が危険だと判断したグロウパは転居する。
そして、心気一転するためにまたしても出会い系で恋人を探す。これ、かなり驚いた。こんな目に遭ってよくまた出会い系できるよなって笑
それはともかく、またしても出会い系で女性を見つけるも、実はそれは他の女性に成り済ましたキャサリンだった！これからまたキャサリンのストーカー攻撃が始まる…今度はグロウパの元妻の襲撃を仄めかす…一刻も早くキャサリンを捕まえなれば！
しかし、キャサリンの行方は用として知れない。目撃証言すらない。キャサリンが姿を消してストーカーになってここまで約２年、通帳から金が引き下ろされた形跡はない。そんなことが可能なのか？
【以下 重大なネタバレあり】
結論から言うとストーカーはキャサリンじゃなかった。犯人は元カノのリズだったことが後半で明らかになる。リズは1度だけキャサリンを見たことがあり自分がフラれた逆恨みと嫉妬でキャサリンを殺害し、彼女になりしましキャサリンをストーカーに仕立て自分を被害者にすることでグロウパの気を引き寄りを戻そうとした。
かなり意外だけどありそうな話ではある。
ただ驚くのはリズの過剰さ。途中リズの目論見どおりグロウパと寄りを戻せた後も執拗にストーカー攻撃をし自分の家まで放火してしまう。
この自宅放火は明からにやりすぎ。現にそれがきっかけでグロウパは離れてしまったわけで。
何か人の心が読めないタイプ、もしくはそういう精神的な疾患があるように思えた。頭もキレて実行力もあるのに、このさじ加減のわからなさ。そう思えてならない。安心できないから動き続け極端な行動に出て墓穴を掘る。
自身に容疑が向くと罪をグロウパの元妻に着せようと元妻に撃たれたと自分で脚の銃で撃ち抜き自ら通報、凄まじい狂言を実行する。彼女からの脅迫メールだと偽り犯行の詳細を記したメールを提出する。この発信先がリズのアドレスであることがばれて逮捕される。
やったことは許せないんだけど、なんか少しか憐れに思ってしまった。有害な狂人なんだけど。不思議な人間だと思った。
不思議と言えばグロウパも不思議だよ。コイツ、どこにでもいる修理工のおじさんなんだけどけっこうモテるんだよな。元妻さんが言ってるように性格も1本抜けた感じで、おれから見るとモテるタイプじゃない。抜けてなければあんな事件があった直後に出会い系なんてやらないよね。でも、その暗くならないノーテンキさがいいのかな？元妻も嫌いで別れたわけじゃないと言ってて、子供と2人で会ったり良好な関係を築いてた。本作を観た女性のフォロワーさんにはこのグロウパの女性受けする魅力が何なのかを是非教えてほしい。必ずレビューにそれ書いてくれよな😬💨
それとキャサリンの無実と失踪を訴えいたキャサリンの母が狂言放火の段階で事件が報じられ被害者である娘が貶められ苦しみ、真相が明かされ彼女の名誉は回復されたものの喪失感に苛まれる様は見ていて胸が痛んだ。
