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夕陽のガンマン 4K復元版のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
2024年日本公開映画で面白かった順位:21/34
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★

『ドル三部作』の第2作目。
マカロニ・ウェスタンという点では『荒野の用心棒』と同じだけど、話も設定も全然関係ないので観る順番はいかようでもOK。

相変わらず、クリント・イーストウッドが眼福すぎる映画なんだけど、本作ではそのクリント・イーストウッド演じるモンコともうひとりの主人公がいる。
それが、モーティマー大佐(リー・ヴァン・クリーフ)だ。
いや、むしろメインはこっちなんじゃないかってぐらい彼の存在感は大きかった。
あの渋い出立ちはもちろんのこと、銃の腕は立つし、知られざる真の目的やラストの締めくくり方など、モーティマー大佐なくしてこの映画は成立しない。
メインのクリント・イーストウッドを食っちゃうぐらい、いいキャラだった。
まあ、役者としての当時のクリント・イーストウッドはそこまで認知度が高くなかったので、リー・ヴァン・クリーフの方が目立ってたってのはあるかもしれない。
ちなみに、このリー・ヴァン・クリーフはゲームの『メタルギア』シリーズに出てくるリボルバー・オセロットのモデルでもあるそうな。
今年、自分はこの映画に出ていたときのリー・ヴァン・クリーフと同い年になるんだけど、まったく信じられない。
渋さが皆無なので、自分(笑)

バラバラに活動していた2人が出会い、巨悪を出し抜くために手を組む構図、今から60年近く前の映画なのに、ライバルの共闘というパターンはすでに出来上がっていたんだなあ。
まあ、たまたまお互いが同業者同士で同じターゲットを狙っていただけで、現代でいうところの"因縁のライバル"っていうほどでもないんだけど(笑)
それでも、見た目も性格も男前すぎる2人が揃うと眼福中の眼福。
特に、終盤で明かされるモーティマー大佐の真の目的とそれを達成した後の彼の去り方、もうね、見た目だけじゃなくて心までイケメンかって。
逆に、前作と比べるとクリント・イーストウッドの見せ場が多くない気がしたけど、本人はそれでよしとしたのだろうか(笑)

そんなわけで、2人の渋いイケメンが共闘する面白い映画だった。
2人とも多くを語らずにやることをきっちりやる姿を見ると、現代の男はおしゃべりかもしれないなと感じる(笑)
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