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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版のmaroのレビュー・感想・評価

3.5
2024年日本公開映画で面白かった順位:33/40
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★★☆

『ドル三部作』の第3作目。
相変わらずクリント・イーストウッドがかっこよすぎだったけど、個人的には前2作よりハマらず。。。(笑)

この映画、とにかく長かったのよ。
3時間もあるんだけど、体感時間もっと長く感じたな。
というのも、シーンのひとつひとつがメチャクチャ間延びしてるんだよ。
町の様子から敵と対峙するシーンに至るまで、ものすごく時間をかけてる。
それによる重厚感というか、大作感は確かにあるんだけど、正直テンポが悪く感じられて個人的には刺さらなかった。

ただ、キャラクターはよかった。
ブロンディ(クリント・イーストウッド)の多くを語らず、やることをきっちりこなす姿勢は相変わらずだし、エンジェル・アイズ(リー・ヴァン・クリーフ)の渋さもかっこいい。
中でも推したいのはトゥーコ(イーライ・ヴォラック)である。
劇中では卑劣な男として描かれているけれど、彼がこのシリアスな雰囲気の中で唯一のコメディ担当。
抜けているところはあるし、そこを利用されてブロンディにおいしいところを持っていかれるなど、何かと損な役回りだけど、3時間の長尺の中においてはいい緩急になっていたなと。
しかも、トゥーコだけが家族のエピソードが描かれており、その意外な設定がまたギャップになっていてよかった。

あと、僕が強く強く思ったのが日焼け止めクリームの大切さね。
途中、ブロンディがトゥーコにやられて砂漠を横断させられるシーンがあるんだけど、炎天下の中をずっと歩きまわるもんだから、ブロンディ顔の皮膚が火傷したみたいに爛れてしまって。。。
白人は日光に弱いことを知った上でのトゥーコの仕打ちなんだけど、自分も日光に弱いからあの痛さがメチャクチャわかる。。。
なぜかその後は後遺症もなく綺麗に治ってたけど(笑)

そんなわけで、面白いと言えば面白い映画なんだけど、とにかく少ない会話や全体的にゆっくりとした展開があまり刺さらなかった。
ガンマンの話ではあるけど、南北戦争に翻弄されるのがメインで、あんまりガンマンっぽさもなかったなあ。
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