ツクヨミ

ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版のツクヨミのレビュー・感想・評価

2.0
美しすぎる陽光に照らされた女学生たちの姿、ソフィアコッポラに受け継がれた美。
ポスタービジュアルからわりと良さそうな雰囲気を受けた本作がリバイバルとのことで見に行ってみた。
まず本作は実際にオーストリアで起きた失踪?事件を元にした話らしく、まんま女学生が消えてしまうストーリーを見せていくいわゆる失踪ものだ。
なのでけっこうダークな雰囲気を想像し身構えたが、オープニングからして真逆な美しさがビジュアルを支配しており眼福の極み。金持ち女学院の施設と皆が皆白い装いの美術が炸裂、まさに後のソフィアコッポラが"ヴァージンスーサイズ"で見せた美ショットの元ネタだと認識できる。いやはやこれから失踪するわけなさそうな美人女学生たちが煌めく陽光に照らされてるギャップよ、消えいく前の美しさが際立ちすぎてた。
そして肝となるのは彼女たちが消えた理由が最後まで明かされない点か、彼女たちは一体どうなったのか…真実は闇の中という一睡の恐ろしさよ。あと彼女たちが消えてから残されたものたちが徐々に破滅していく失踪映画な後半も白眉、だがしかしなんともビジュアル意外に刺さるものが無かった印象。でも劇場であの美しさを拝めたのはいい経験できたな。
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