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Three Kilometres to the End of the World(英題)
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『Three Kilometres to the End of the World(英題)』に投稿された感想・評価

[中期ムンジウ作品を混ぜ合わせてみたら] 60点

2024年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品、クィア・パルム受賞作。2025年アカデミー国際長編映画賞ルーマニア代表。エマヌエル・プルヴゥ(Emanuel Pârvu)長編三作目。大学受験を控えるアディは夏の間、ドナウデルタにある故郷の村に帰って来る。ある夜、彼は通りで酷く殴られて帰宅し、"平和"に見えていた村の亀裂が可視化されていく。アディが襲撃されたのは彼がゲイだということが地元の有力者のドラ息子たちにバレたからだった。有力者の男は父親に"バラされたくなかったら被害届を取り下げろ"と脅し、警察署長も同調する。両親はゲイの"治療"を神父に頼み、本人不同意の悪魔祓いの儀式まで行う。神父は"ワクチン打ったか?"とワクチンの副作用でゲイになったかのような指摘すらする。ルーマニア・ニューウェーブの指摘してきた腐敗や差別、医療不信、共産時代懐古といったトピックの総まとめか。というよりも驚くのはとにかくムンジウをパクり倒していることだ。『4ヶ月、3週と2日』以降、あまり映画の仕事はしていないラウラ・ヴァシリウを母親役に抜擢し、ゲイを悪魔祓いで"治療"しようとする宗教右派という『汚れなき祈り』の構造と、大学受験前に子供が暴行されたので両親が右往左往するという『エリザのために』の構造を流用し、なんなら正対する二人の人物を真横から撮るという『エリザのために』の構図まで流用している(ラストでカメラに向き直るところまで一緒)。違うのは色調が明るいことくらいか。あとは、訴えを取り下げようと有力者が裏で手を回していたり、警察官がそれに加担したりと『おんどりの鳴く前に』の権力者連中とも重なって見えた。これらの、風景や物語構造の既視感、及び当事者であるアディが基本的に蚊帳の外であることは、明白に本作品の弱点でもある。両親がアディのことを全く理解しようとしないまま、保身のためだけに形式的な謝罪をしたっぽいという地獄みたいな展開は、誰もクィア当事者の感情なんか考えてないという点でおおよそ現実を反映したものなのだろうとは思うけど、映画までそれに加担していいのか?と思うなど。

後半でアディの唯一の味方である友人のイリンカの通報を受けた児童相談所の職員たちが都市部から来て、特に神父からゲキヤバな発言を多数引き出してはいるが、アディへの事情徴収の際には周りに有力者(大人)と襲撃犯を置いてしまっているし、結局丸め込まれてるし、グダグダのまま終わってしまった。
ヨーテボリ映画祭にて。

面白かった。「マッチ棒くずし」がイヤ~な感じで印象に残っているエマニュエル・パーヴュ監督作。
モラルのジレンマに陥るルーマニアのコミュニティの人々のドラマ。同性愛嫌悪をきっかけに、不都合な事実をあぶり出し混乱も発生。コメディぽさもありつつスリラー寄り。

都会から田舎に帰ってきた息子がある日何者かにボコボコにされた。父はすぐに警察に掛け合い、事件の真相を究明するように求めるが…。

息子のために毅然とした態度を取ったつもりが、隠していた秘密や信じたくない現実がボロボロ出てくる。
きっかけとなった事件から芋づる式に気まずく都合の悪いことが起こって、最初の件はどうなったんだと思うが、ホントにきっかけだったのだなと思えてくる。

もはやどれが重い罪のか、根元は何だったのかわからなくなってくるぐらいだが、偏見と権力主義と道徳心のゆらぎを皮肉ったものなのかな。
あと、利害関係はいともたやすくモラルを揺るがすということも感じる。

事件にあった当人のみならず、その周囲の大小のイヤなことがこじれて繋がっちゃった感。
どいつもこいつも…と見ている方はイライラしつつもハラハラして面白いけど、こんな状況の中に居るのはイヤだな…
@カンヌ国際映画祭