coma

ファーゴのcomaのレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
4.0
この映画は実話を元に制作されました。(←この前提すらフィクション。)…え、映画化するほどの事件ですか?っていうツッコミ待ちをしているかのような。そんなノリってことでいいんですよね。

悲劇のヒロインにはついつい陥ってしまいがち。
何で私だけこんな目に?
ってな。すぐ隣で鼻歌を歌っているお気楽な人間が恨めしい時もある。
立ち位置が違えば、同じ景色も違って見える。
そう、同じ事件も違って見える。
そんな事は当たり前なのに、なんでこんなに面白いんだろう?
あらすじを読むだけじゃ到底理解できない。楽しい。

全ての発端かつ、腹立たしいほどに悲劇のヒロイン顔をした自動車ディーラーのディーンにとっては、これは人生最悪の事件です。
「変な顔」のカールには最大のチャンス。
カールの相棒のゲアは…何考えてんだろ、あの人…?
とにかくスティーブブシェミのこと「変な顔」って言い過ぎね。皆ブシェミが大好きなんだよな。

この捜査を担当するのが妊婦の警察署長マージさん。
彼女にとってこの事件は、「あと2ヶ月」で我が子に会えるまでの、ほんの些細な出来事に過ぎない。
いやー、その視点はいじわる。楽しい。

観てみなきゃわからない魅力がある。思った以上の収穫がありました。
個人的に、唯一経験のあるアメリカの土地はこの映画の舞台であるミネソタ州ミネアポリス。夏でした。冬景色が見られて嬉しかったですね…
coma

coma