Yuuki

アリス・クリードの失踪のYuukiのレビュー・感想・評価

アリス・クリードの失踪(2009年製作の映画)
4.8
刑務所仲間のヴィックとダニーは富豪の娘アリスを白昼堂々誘拐し、アパートの一室に監禁する!な話

あらすじはこれだけ、キャストも3人しか登場しないというところで「ここからどう面白くしてくれるんや!?」という気持ちにさせてくれつつ、よくこの設定で101分もたせたな〜!と称賛したくなるほどに面白い!あんまりネタバレをすると興を削いでしまうので内容に踏み込んで多く語りませんが、キャスト3人の誘拐劇でここまで面白く出来るという映画の可能性を切り開いてくれるような感じです。未見の方は詳しく調べずに是非クリップを…

「誘拐のビデオ教本?」と言いたくなるほどに手際が良く完璧な冒頭10分の誘拐シーンで心を鷲掴みにされ、逆転につぐ逆転で目まぐるしく状況が変わっていく!さらに徐々に明らかになる三人の複雑な関係性もそこに絡みつく!そこから一気に終盤まで疾走する展開はなかなかどうしてお見事です。犯人の一人ダニーが割とマヌケなところはあるけど、話を盛り上げる展開上しかたない…と割り切ってみれば最後まで楽しめることでしょう。そういうところも許容して見るのが大人の余裕ってもんですよね(知らんけど)

欲を言えばこれでアリスが誘拐される悲劇のヒロインとして、もうちょっと可愛ければさらに0.2ポイント足して☆5になるんですが…くっ…、そこは致し方なし…。でもそれ以外はかなり高ポイントなので、オススメですよ!
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